★2021年11月10日(水)  

 

松本裕介『東京建築百譚』 東京木材市場株式会社 ¥3,500
 この本は、「東京にかつてあったが解体されて現在は失われている建築物、他の場所へ移築された建築物、計画はされたが実現されなかった建築物の中から「どうしても語っておきたいと考えた100件を選び、それぞれ物語を図版とともに紹介するというものです。代が移ろえば建築物は価値を失い、新しいものに置き換えられていく。」と著者は語り、東京を「目まぐるしく変わる価値観に従って、惜しげもなく建築物を壊し、更新し続けてきた都市」と捉えています。
 「失われてしまった建築物やインフラストラクチャーに焦点をあて、現在に至る東京の歩みを振り返り、かつて東京に暮らした人々と、彼らを取り巻いていた社会に思いを馳せる」ことを目的として書かれたそうです。武蔵国分寺に始まり、澁澤榮一深川邸や入澤達吉荻窪邸(荻外荘)も登場します。読み進むうちに、100の建築物の誕生と消失を通して、大都市東京の長い歩みが全体像を顕してくるように感じました。
  すぎなみ文化協会では、2014年から2016年にかけて協会の外に別団体を結成し、杉並区天沼の碧雲荘(太宰旧居)保存運動を行ないました。その中で、松本会員は杉並公会堂にて1003名の場者へ向けて碧雲荘の史的価値を訴える講演をさました。今回の著書は、建築史家、松本裕介の建築にする思いや歴史観が伝わってくる一冊です。
 
 書店では手に入りませんので、購入希望の方はメールまたはTEL(080-5644-2592村田)にて、ご連絡ください。

★2021年6月25日(金)  

 

作田龍昭『地理マニアが教える旅とまち歩きの楽しみ方』 ベレ出版株式会社 ¥1,600+税

以下に「著者からのメッセージ」をご紹介します。

 

本書は、旅やまち歩きが好きな方、地理的なものに興味やおもしろさを感じる方に、いろいろな地域の自然や生活に触れ、そこから学ぶ楽しみを知るためのハンドブックとして執筆したものです。

私にとって、40年以上、仕事の傍ら続けてきた地域を歩き・学び・楽しむ活動の総まとめの一冊です。研究者や学校の先生が書いたものでなく、アマチュアの立場からの手引書なので多くの同好のファンに身近に感じていただけるものではないかと思っています。

 

出版社に企画を持ち込んでから2年近くの作業となりました。これまで自費出版の経験はあるものの、売る本を書くというのは全く違いますね。いろいろなことを改めて学びました。

去年中には、ほぼできていたのですが、コロナ禍の影響をまともに受け、出版社や取次、書店の関係から刊行が大幅に遅れ、ようやく店頭に出すことができました。ホッとしています。

 

URLをクリックされますと、詳しい目次や立ち読み(内容紹介)があります。https://www.beret.co.jp/books/detail/798     

AmazonなどWeb上の書店でも掲載されています。

 ★2021年4月20日(火)  

 

松本裕介『木と石をめぐる旅』 東京木材市場株式会社 ¥3,500 

 

建築部会の部会長、松本裕介さんがここ一年ほど全国を自転車で旅しておられたこと、ご存知の方は少なくないでしょう。ついに記念すべき著書第一号が完成しました! 長い旅の成果が一冊の分厚い、ずしりと重い本となりました。木と石を追いかけて日本橋、房総、鎌倉、伊豆、京都と驚きに満ちた冒険が展開します。さあ、あなたも裕介さんと旅に出てみましょう。

 
書店では手に入りませんので、購入希望の方は、メールまたはTEL(080-5644-2592村田)にて、ご連絡ください。